会計士の藤井です。

本日は「自社を取り巻く現状分析はできていますか?」というテーマです。

私は会計士としてこれまでに多くの融資支援を行う過程で融資担当者に伝わる資料を多数作ってきて「分かりやすい資料ありがとうございます」と融資担当者から言われたことが何度もあります。

面談前に自社を取り巻く現状を理解しておきたい
融資担当者にどのような資料を提出すべきか分からない

本日はこのような疑問にお答えしていきます。

現状を知るなら3C分析が最適

本日のテーマ「自社を取り巻く現状分析はできていますか?」ですが、一言でいうと、面談に行く前に自社を取り巻く環境は説明できるようになっておけ、ということです。

というのも、自社の環境を説明できないと経営者として自社のビジネスを分かっていないと烙印を押される恐れがあるためですね。

では具体的にどのようにして分析をすると融資担当者に分かりやすく伝えることができるでしょうか。

ここで使えるのが3C分析ですね。
3C分析とはかの有名なコンサルタントである大前研一氏が提唱した環境分析のフレームワークで、現状分析をするうえで非常に使いやすいフレームワークです。

3CとはCompany(自社)Competitor(競合)Customer(顧客市場)の観点からビジネス環境を分析していきます。

3C分析をどのように行っていくか

まず自社に関してですが、どの会社も自社の独自性や強みがあるはずです。

例えば、小売業であれば仕入れ先と独占契約を結んでいるとか製造系であれば、この道10年、20年の経験と経験年数をアピールするとか、サービス業であれば、独自のノウハウとか、過去の実績が該当するでしょう。

次に競合ですが、自社と競合する具体的な会社名をリストアップするのみならずその競合に対して自社がどのように戦っていくか、どのように差別化していくかの戦略もあると親切です。

つまり競合を認識するだけでなく、競合とどのように伍していくかの視点が大事になります。

最後に顧客・市場ですが、顧客のペルソナ、市場規模とその推移を数字も使って示せると良いでしょう。

数字を扱う場合はグラフにするなど図示化すると親切だなと思います。

ということで、ここまで自社を取り巻く環境分析とその手法について解説してきましたが、社長は3C分析を通して自社を取り巻く環境をよく理解しておくことが重要です。

特に自社の強みと競合については面談で聞かれることが多いので要チェックです。