会計士の藤井です。
本日は「融資担当者を味方につけよ」というテーマでお話していきたいと思います。
私は会計士としてこれまでに多くの融資支援を行ってきました。また、融資面談に同席して経営者を側方支援してきました。
本日のテーマですが「融資担当者を味方につけると融資の成功率が高まる」ということについて解説していきます。
融資担当者をどうやって味方につけるべきか知りたい
良い稟議書とは何か知りたい
このような疑問にお答えしていきます。
融資担当者をどうやって味方につけるべきか
融資担当者は上長や審査部門に向けて稟議書を書き、上長や審査担当者はその稟議書や追加提出書類をベースに審査することになっています。
特に融資の審査部門は社長と面会する機会がなく、書類で融資の可否を審査することになりますので、良い稟議書を書いてもらえばもらうほど融資の可能性は高まるわけですね。
では良い稟議書や良い書類とは何でしょうか?
まずもって情報がコンパクトにまとまっていることが大前提となります。これは、担当者が1件あたりの審査にかける時間が少ないからですね。
そのうえで、自社の魅力が伝わる資料を用意すること、資金使途が明確であること、さらに現実的に達成可能な数値計画などが重要になってきます。
もちろん、良い書類だけで融資が決まるわけではなく、ビジネスモデル、収益性、貸借対照表の状況、借入金の状況によっても結果は左右されます。
過去の支援事例では、融資面談の出来は非常に良かったものの、ノンバンクから借入を行っているとかアフリカのとある国と取引をしている、というだけで融資が否決されたこともありました。
個人的に納得できない理由も一部ありつつも、融資担当者と人間関係を構築して、良い情報を上にあげてもらうことは、融資を受け続ける上で非常に重要だと考えております。
ということで、融資担当者を魅了して味方になってもらうこと、融資担当者が稟議書を書くにあたって良い素材を提供すること、これらを意識するだけで、審査担当者が融資を通しやすくなるので、是非意識してみてください。